Jリーグ欧州スタジアム視察2017
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Ⅳ-4.ミュンヘン② Jリーグ欧州スタジアム視察2017 報告書 (2017年10月28日~11月5日) 54 〈選手寮〉 2、3階には、遠方の若手選手のための選手寮35室があり、現在、28人(14~18歳で自宅が100km以上離れている選手)が入居している。家賃は無料である。選手寮と同階にスタッフオフィスがあり、各カテゴリーのコーチ、ダイレクター、教育部門スタッフ等が在籍している。しかし、選手たちのプライベートを尊重し、選手エリアにはコーチさえ入ることはできない。唯一入ることができるのは、教育スタッフのみ。選手ラウンジも選手エリアの1つだが、テレビやビリヤード、ソファ等設けられている。 ②グリーンラウンジ(公園) コーディネーショントレーニングを目的とした屋外公園。ボルダリングや網などの障害物、卓球、ビーチバレーコートなど、選手たちがサッカーだけに偏らない環境づくりをクラブとして心掛けている。転落時に配慮し弾力性のある素材を採用するなどしている。 ③アスレチックアウトドア 5mごとの走行速度を計測できる「スピードトラック(ICチップ制御)」や「障害物」、「雲梯」、「キーパー専用練習コート」等も整備されている。中には、「小さな子どもたち専用コート」や「ヘディング練習専用設備」、「床材の異なる走路(4種)」など、あらゆるトレーニングシーンを考慮した設備が整備されている。 ④グラウンド グラウンドは9面(天然芝7面、人工芝2面)あり、カテゴリーごとに使用グラウンドが割り振られている。天然芝はアリアンツ・アレナと同じ種類を採用しており、夜間照明やグリーンヒーティング(地中)も整備されている。また、練習だけではなく、各カテゴリーの試合も開催される。(U17以上の試合は敷地内のスタジアムにて開催される) 昔の練習場は誰でも見学できたが、現在は選手の親ですら、公開練習以外は見学できない。 敷地周辺には自然保護区域が広がっているため、野生動物(ウサギ等)がグラウンドへ侵入してくる。その対策として、網目の細かいネットを周囲の柵下部に取り付けている。 選手寮のリラクゼーションルーム グリーンラウンジ アスレチックアウトドア

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