Ⅳ-1.インゴルシュタット Jリーグ欧州スタジアム視察2017 報告書 (2017年10月28日~11月5日) 35 が高いスタジアムである。 試合のチケットがあれば、INVGバスを含む市内の公共交通機関は無料でスタジアムに行くことができるのも、自家用車を減らす環境対策の1つである。 (10)関根選手、渡邊選手コメント ①日本との違いについて • サッカーをする環境が違う。アカデミーからトップまで1カ所にまとまっており、施設が充実している。 • 3部、4部のクラブでもスタジアムを自ら所有しているクラブもあるのは驚き。 • 基本的にサッカースタジアムで、客席も近く、サポーターと一体になれるため、選手にとってもモチベーションが高まる。 • 土のピッチがなく、全て芝生。 ②日本のサッカー界に求めること • サッカースタジアムを造ってほしい。 • ユースの練習場もトップと隣接した場所としてほしい。相互に刺激となる。 ③その他 • 日本人が同じチームにいることは心強い。互いに支えとなり、刺激にもなり、モチベーションが高まっている。 3. 所感 人口13万人の都市ながら世界的な企業の城下町という環境を、存分に活用しているスタジアム。日本の感覚からすると格安ともいえる建設費用(15,000人規模のスタジアムで22億5,000万円)は、“交渉の賜物”という返答だったが、「小規模でも充実したビジネス施設」というコンセプトがしっかり反映され、隣接する育成施設も含め、コストパフォーマンスが抜群に高いという印象を受けた。 アウディ社という企業のサポート次第では、ブンデスリーガ1部に定着する可能性も十分にあり、人口規模を鑑みた上での運営会社の事業計画は、スタジアムの拡張構想と密接に関わってくることと思われる。 関根選手、渡邊選手を囲んで集合写真 チケットがあれば無料で利用できるINVGバスの停留所 屋根の80%は太陽光パネル 出典:www.audisportpark.de
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