Ⅱ-1.ブダペスト① Jリーグ欧州スタジアム視察2017 報告書 (2017年10月28日~11月5日) 18 〈スタジアム〉 サッカー専用であり、座席からピッチまでの距離が近く、試合の臨場感を感じることができるスタジアムである。 〈屋根〉 客席の全面を覆っており、どこの席であっても雨が降って濡れることがなく、日差しでまぶしくなることも防いでくれる。 〈座席〉 座席間隔は前後40cm、左右14cm 日本のスタジアムの平均が前後37cm、左右4cmであること(KPMGジャパン調べ)を鑑みると、スペースに余裕があり、快適に試合観戦できる座席になっている。また、座席は跳ね上げ式となっており、立ち上がると座席の前後幅はさらに広くなるため、出入りがしやすい構造となっている。これは災害時の避難経路確保の観点からも有用である。 ④先進性 スタジアム内に最先端の設備やIT 技術を導入することで、イベントへの関心を高める情報提供ができるようになることや、観客の購買意欲や利便性が高まる。また、観客がいつ何をいくら購入したかといった情報を取得することができるようになり、マーケティングに活用することができる。 〈キャッシュレスシステム〉 キャッシュレスシステムが導入されており、サポーターは現金を持ち歩くことなくスタジアム内で買い物をすることができる。 〈Wi-Fi環境〉 スタジアム内にWi-Fi環境が整備されている。 〈大型映像装置〉 スタジアムには2基の大型映像装置が設置されており、どこの座席からでも画面が見えるようになっている。 〈コンコース内モニター〉 視察当日はビジネスエリアしか見ることができなかったが、コンコース内にモニターが設置されていた。 〈その他〉 スタジアム来場者の個人情報を、静脈認証によって登録できる「レジスターカード」を作成している。ただし、ゴール裏のサポーター(ウルトラス)臨場感のあるスタンド 客席の全面を覆う屋根 前後左右に余裕のある個席
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