2016 winter
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73オン・ザ・ピッチの競技力向上 Jリーグの価値向上には、スタジアムですばらしいサッカーがプレーされていることが必須の条件だ。Jリーグは指導者、育成年代の選手育成、審判レベルの向上に継続して取り組むほか、海外のクラブとのプレシーズンマッチ等を通して、クラブが世界との差を測るための機会を提供していく。 クラブ経営支援機能の強化 Jリーグが取り組んでいるデジタル共通基盤の導入に加え、スタジアムの環境整備への投資を進める。 デジタル共通基盤の導入により、各クラブの公式サイトのスマートフォン対応、試合速報の自動化、将来的にはグッズ販売などのシステムをローコストで導入することが可能になる。また、J1の全スタジアムのICT(情報通信技術)化を進め、Wi-Fi環境と各種情報サービスの提供を行うことで顧客満足度の向上を図る。オフ・ザ・ピッチの競争力強化・売上拡大 現在、Jリーグや各クラブの名称・意匠を用いた商品開発に関してはJリーグエンタープライズが唯一の公式なライセンス窓口であり、各クラブ独自のグッズ販売は規制されている。しかし、これらの規制を緩和し、グッズのマーチャンダイジングのノウハウを持つ地元企業などとの協業を促進することで、競争力を強化させる。投資原資の確保・配分最低限の財政基盤を整備するための「均等配分金」を増額した上で、競技成績と営業努力に応じた「傾斜配分金」という形で、クラブへの投資を行う。また、降格チームに対して前年度の均等配分金の一定割合を配分する「降格救済金」も新設し、クラブの積極的な投資を後押しする。

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