63Jリーグにとってホームタウン活動とはJリーグは創設時、クラブの本拠地を表す言葉として、「フランチャイズ」でなく「ホームタウン」を選んだ。そして「Jクラブはホームタウンにおいて、地域社会と一体となったクラブづくり(社会貢献活動を含む)を行い、サッカーをはじめとするスポーツの普及および振興に努めなければならない。」と規約に定めた。地域から信頼と期待をいただくことがクラブの存立基盤であり、地域に元気をお返しする前提条件でもある。クラブが「ホームタウン活動」によって地域に「根ざし」、人々の信頼と期待という「幹」を育めば、やがてそこに地域からの支援という「果実」が稔る。これまでもそしてこれからも、ホームタウン活動を通じて地域の方に喜んでいただいたクラブが、より大きな果実を得るだろう。ホームタウン活動の集計Jリーグは2006年から、クラブによるホームタウン活動の回数を集計している。その目的は選手にピッチ外の活動を意識してもらうことで、そのため集計対象は選手が参加した活動に限定し(のちに社長を加えた)、またスポンサー訪問や試合当日のファンサービスなども含めていた。このようにやや内向き姿勢ではじめた集計を、Jリーグは2016年から、クラブによる地域貢献活動の総数を外部の方に知っていただくためと、位置づけ直した。この方針のもと2016年から、選手・社長に限らず、クラブスタッフが実施した活動を、ひろく集計対象としている。同時に、活動目的が地域貢献であると判断できるものだけを集計するように改めた。従来との連続性が欠けることになるが、この新しい集計の方が、クラブの地域貢献度合いをより正確に表現していると考える。地域からの支援を獲得ー施設の利用、新設。企業からの支援など地域の顧客を獲得ー来場者、グッズ購入者、スクール生など果実地域の人々から愛される存在になる「私のクラブ」と思ってくれる人を、増やす幹クラブに関わるすべての人が地域を愛するすべての人が、歴史や文化など、地域を深く知るすべての人がどんどん地域に出て、地域に関わる53クラブの活動を集約して広報する根
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