Jリーグにとってデジタルとは552015年、2ステージ+チャンピオンシップ制の導入に踏み切ったJリーグは、これによって見込まれる10億円のうち半分の5億円を、リーグの魅力を伝えるためのデジタル事業に投資することを決定した。ファン拡大のためには欠かせないオウンドメディア、SNSの活用はもちろん、各クラブ個々では対応しきれないデジタルプラットフォームの開発・運用をリーグが担うなど、抜本的な改革に踏み切り、着実に歩みを進めている。オウンドメディア、SNS の成長2016シーズンは、オウンドメディア・SNSの成長が目立った年であった。オウンドメディアのアクセス数は前年比118%、Twitter、Facebook、InstagramなどのSNSに関しては2倍以上も成長するなど、順調に推移している。Twitterに関しては、6月から開始したゴール映像などのショートムービーの提供が好評を博し、それが結果として数字にも現れた。一方、ひとつの投稿に対するエンゲージメントが情報拡散にも影響するFacebookにおいては、Twitterと同様の手法では結果が現れにくいことが明らかになったが、Facebook Liveによる番組配信など、新たな試みを行うことができた。Instagramに関しては、主なユーザー層である20代女性をターゲットにした投稿により、順調にフォロワーを獲得中。また、ルヴァンカップ開催に伴い「JリーグYBCルヴァンカップ」の大会名称にも名を冠するヤマザキビスケット社の商品「ルヴァン」を用いた、Jクラブ対抗のレシピコンテスト「#もうひとつのルヴァンカップ」を企画。ホームタウンのご当地グルメから、クラブの食堂おすすめのメニューなど、様々なレシピが登場した本企画の総投票数は7万票にのぼった。SNSの月間インプレッション数は8,000万を超え、Jリーグのファン・サポーターからの認知は得られつつある。さらなるファンの拡大を狙いつつ、情報の質の向上、マーケティングへの活用がこれからの課題となる。8,671,4934,258,3339,336,06641,923,4133,953,757102,336,5684,095,7965,172,1053,381,316Jリーグ公式デジタルメディアの訪問回数トータルリーチ数インプレッション数セッション数2014年10月2015年10月2016年10月
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